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石川県能登町 【真脇遺跡縄文館】
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発掘調査のあゆみ

第1次調査

1982年に行われた第1次調査では、河川付け替えで破壊される箇所や、将来真脇小学校の通学路に転用が予想される道路敷地、約1300uが調査されました。調査では、貼床住居や晩期の半截柱などの遺構が極めて良好な状態で発見され、遺物もヒスイの玉や御物石器、大型石棒、人骨、イルカ骨などが出土し、真脇遺跡の重要性が明らかとなりました。


第2次調査

第2次調査は1983年に行われ、1次調査で、あまりに遺跡の規模が大きく遺物の量も多いことや、最下層が田面下3m以上に及ぶこと、また湧水が激しいことなどから、発掘方法の再検討や自然科学専門調査員をはじめとしたスタッフの充実が図られました。調査では半截木柱が円環状の配置を取っていること(環状木柱列)が確認されたほか、前期末葉から中期初頭にかけての地層から大量のイルカ骨が発見され、それに伴って大量の土器や、トーテムポール状の彫刻柱も出土しました。 またこの調査では前期後葉の地層も調査され、住居址や盆状の木製品や船の櫂の柄、縄や編み物が検出されました。 翌年には補足調査が行われ、中期後葉の住居址で5回にわたって炉が作りかえられていることが確認されました。

<第1次、第2次調査で発見されたもの>
・前期後葉の住居址、木製品、編み物、縄
・前期末葉〜中期初頭の捨て場(大量のイルカ骨)、彫刻柱
・中期後葉の貼床住居址と土器敷炉
・後期前葉の住居址
・晩期の環状木柱列、配石を持つ環状大溝


第3次調査

第3次調査は1998年、史跡整備に伴って、1次、2次調査だけでは不足している情報を補うべく行われました。 1次、2次調査で中期の貼床住居を検出した箇所に隣接した範囲に調査区を定め、縄文人が生活していた住居址の範囲を調査することを目的に発掘を行いました。数年計画の調査の初年度ということで、調査区設定と表土除去、縄文層の検出が主な作業となりました。 主な遺構としては後期後葉の遺物が面的に広がる層で、小石を敷き詰めた箇所と、配石遺構を検出しています。


第4次調査

第3次調査に引き続き、第4次調査が行われました。 第4次調査では、第3次調査と同じく後期〜晩期の層を調査し、配石遺構と立石遺構を確認しました。その後下層より、貼床住居址と同じ凝灰岩質の粘土層が確認され、同時期の遺構が検出されることが予想されました。 この調査では遺構からではありませんが、滑石で出来た人形のペンダントや玉類、石棒などが出土しています。 なお、この調査より、真脇遺跡の調査では掘り下げで出る土をすべて5mmメッシュのふるいで水洗しています。水洗の結果、魚の骨など細かい資料が採集できるようになりました。


第5次調査

第5次調査ではいよいよ貼床住居址と同時期と思われる中期後葉の地層の調査に入りました。 この層ではそれまでの層と違って、無数のピットが複雑に切りあって存在していました。遺構の調査の結果、4つの土坑墓と3本の木柱列が検出されました。土坑墓は調査区の北西側で検出され、切りあうことなく東、西、南、北に配置されていました。いずれにも土坑の中に板が敷かれており、他に例の無い遺構として「板敷き土坑墓」と命名されました。木柱列は土坑墓の南側に、3m間隔で検出されました。 検出した土坑墓のうち3号土坑墓からは人骨が検出されており、保存のため切り取り作業を行いました。 遺物ではケツ状耳飾や石刀、岩偶などが出土しています。


第6次調査

第6次調査では、前年度検出された無数のピットの精査と、板敷き土坑墓と木柱列の遺構型取りを行いました。遺構精査の結果、いくつかのピットから遺物が出土しました。中でも、把手の付いた土製の容器はうつわのふちと内面の一部にすすが付着しており、灯心を用いたランプだと考えられます。これはこのようなランプ状土製品のなかでも日本最古のものです。


第7次調査

第7次調査からは、3年にわたって晩期の環状木柱列の調査を行いました。第1次、2次調査では環状木柱列の西半分を検出していますが、今回の調査ではその東側に調査区を設定し、東半分を検出することを目標としました。1年目の調査では、遺構検出のための包含層調査を行い、木柱痕を確認しました。 また、発掘調査とは別に、この調査区に近接した調査区でイルカ層を検出していることから、その広がりを確認するため環状木柱列の下層についての地質調査を行いました。


第8次調査

第8次調査では調査区を拡張し、環状木柱列の門扉状遺構の検出を行いました。環状木柱列のほか、その北東から近接して方形の柱列が見つかりましたが、環状木柱列と同時期かどうかは不明です。


第9次調査

第8次調査までの成果を受けて、環状木柱列遺構の型取りを行い、木柱根を取り上げ調査を終了しました。 その後12月11日に「真脇遺跡シンポジウム〜環状木柱列の謎に迫る〜」を開催しました。シンポジウムでは環状木柱列の構造や性格などについて、これまで調査や研究に係ってこられた先生方にご意見をいただき、討論を行いました。


第10次調査

第10次調査からは第1,2次調査で発見された貼床住居跡の再調査を行うこととなりました。 第10次調査では調査区の設定および、以前調査された貼床住居跡の再検出を行いました。


第11次調査

第11次調査では前回の調査では住居址全体を検出できていなかったため、その周囲を掘り下げ、住居の全形を確認する作業を行いました。掘り下げの過程で、後晩期と思われる石組み遺構(性格は不明)と中期の大型石棒の一部ではないかと考えられる石を検出しました。石は全体に叩いて調整した跡があり、火を受けていました。 調査の結果、住居址の全形が検出され、また、重複していたという2号住居と4号住居の関係が改めて確認されました。 4号住居の床面には後世(後晩期)の掘りこみと思われるピットが無数にあいていました。また遺存状態はあまり良くありませんでしたが、鹿角が1本出土しました。


第12次調査

第12次調査では板敷き土坑墓を出土した調査区との関係の確認、および3号住居の重複炉址の精査を行いました。板敷き土坑墓との関係を確認するために設定したトレンチでは、貼り床住居の一部と思われる粘土層を確認し、これによって同時期の住居が周辺にいくつか存在している可能性が高いことが明らかとなりました。 板敷き土坑墓が作られていた調査区で検出された凝灰岩粘土による整地層も検出されましたが住居址の手前で途切れていて明確な新旧関係を確認するにはいたりませんでした。 3号住居の炉の精査では炉と床面の関係を確認するために細い断ち割りを入れたところ、5号炉にも土器が敷かれていたことが明らかとなりました。また、すぐ横の溝の中に顔をのぞかせていた焼け石の付近も確認のため少し掘り下げたところ、そこにも土器敷があり、5号炉の下に6番目の炉が存在することが判明しました。


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